第一回ネツト句会

選句をメールで依頼してくる太田君には分からないでしょうね。
今日、昼食後初めて俳句に挑戦してみました。
自分の疲労度に怖くなった。
「ぬ」という平仮名が全く思い出せない。
笑わないでください。
小学生みたいに何度も「あいうえお・・・」と
頭の中で書いてみたのですよ。
「なに」の後はどうしても「ねの・・・」しか続かない。
ああ俺はもう駄目かなって思った。
ほんと襤褸の如くです。

夜になってワープロを使えば簡単だ。

「炎天に忙殺されし蝉の脱殻」

発表します。
３点句　炎天に混じる色なし影を踏む　　　　　　木村酔女
　　　　選者　良　草　宇
２点句　走る子のほほをかすめる青田風　　　　　板倉宇宙女
　　　　選者　素　酔
　　　　城跡と言われてみれば雲の峰　　　　　　太田良智
　　　　選者　素　宇
１点句　紅まだら粥跡削る小正月　　　　　　　　水谷草田人
　　　　選者　良
　　　　内緒話れもんの闇は青しずく　　　　　　木村酔女
　　　　選者　草
　　　　宿酔や箸置きの鮎ポケットに　　　　　　太田良智
　　　　選者　酔
０点句　まぐろしか食べられない！明日も晴れ　　小埜寺素面
　　　　蝉時雨鍋底を這う院の庭　　　　　　　　水谷草田人
　　　　雷雨過ぎパッションフルーツ芽を伸ばす　板倉宇宙女
　　　　伸びをしたビルマの猫をぎゅっとね　　　小埜寺素面

どうでしょうか、皆さん選句より作者当てのほうが興味深かったのでは。選んだ理由とか、自作の解説などコメントください

やったあ、三点句。けど、これはだいぶ前に作った句で、それも
どこか牛人の影を引きずってる。次回は、新作でいきます。「青田風」は文句なしに好きです。みどりいろに染まってしまいそうな時間、わたしは「走る子」になれる。「宿酔や」は、まさに
共感。これが分かるのが、文研という摩訶不思議な関係４０年。
けど、なんで村田さんや伊藤さんや大見さんがいないんだろう。
宇宙女がいて素面がいて酔女がいて、なんと楽しい場が誕生したこと。イトウさん、良智さん、ありがとうございました。なんか、小野寺素面さんの句、面白いのだけど、？？？　老化劣化
した右脳が、「分からん」と白旗あげています。

太田君普通にコメントを見ることができていますよ。
ただ、素人には句会のシステムがわかりません。
説明なしに、投げ出されている気がします。
句会は結社、やはり閉鎖的なのでしょうか？
誰にも開かれている気がしません。

木村酔女の投稿でやっと読み方がわかりました。
というか、説明不要の、
やっぱり結社の世界なんだと。

イトウさん、消えた「ぬ」が、「抜け殻」のぬになって出てきたことが凄い！　イトウさんにとっの「ぬ」は、脱皮？　「ヌーヴォー」の「ヌ」もありかも。ご自愛ください。

炎天　季語だけで十分暑い、ましてただ一人呆然と立ち竦んで
　　　いる、くらくらしそう。　　　　　　　　　　　　　　紅　　やっと一息つける小正月、亡き母を想った句だと想いま　　　す　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　走る　青田から渡ってくる心地よい風が整列して走っている子　　　供に当たる、ひんやり感が伝わる。かすめる　が　いか　　　んと想います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　村田は誘ってあるけれど、大見さんはブログの存在を承知してるのか分からない。メールしてみます。　　

無知を承知で、土台のない句をつくれたらいいなと思ったのですが、
並ぶと、やはりうまくいってないなあと思いました。
誠子さん、正解です！
皆さんの句は土台というか、よい記録のように思え、
うらやましいと感じましたので、
ではぼくもと、さっき記録としての２句ひねりました。
これ違法？感想でなくてすみません。

爆音のワーグナー冴え明平家

直筆の未成年知る真昼かな

補足

正解の意ですが、年齢に関係なく「分からん」がピンポン、かと。

今日は早々と仕事を終え、余裕なので、感想を一言。
「雷雨過ぎパッションフルーツ芽を伸ばす」
日常の一コマと読めば単純な句に見えますが、
深読みすることも可能で評価に迷いました。
宇宙女さんの句なら深読みが正解だったみたいです。
パッションフルーツのパッションとは情熱のこと、
南国の情熱の果実のことだと理解していましたが、
パッションとは実は「受難」の意味で、
美しい十字架に似た花が咲くのが
その由来と知ったのは何時頃だったでしょうか?

蔓性の植物を育てたことがある人なら分かると思いますが、最初のうちは健気にハイハイしながら伸びて行くのが可愛くて仕方ありません、朝の水遣り時にくらべ夕方にはまた伸びている。雷雨では外に出られない、止むやいなやで確認する、５ミリ伸びてた、やったー。実はぜひ食べて下さい。
作者にはまだネットの環境が無いらしいのです、宇宙女の選評はもう少し待って頂戴。

わたしがおかしいのかもしれない。
フルーツというと、ビリー・ホリデイの奇妙な果実を思い出します。
リンチされた黒人が吊るされているポプラの木。

秋風が吹くと共にネット句会を終了します、ちょっと無理があったかも、次回があれば少しルールを決めて出直しですな。
先日前川さんから電話あり、さすがに電話口で詩の朗読は無かったですが携帯電話から４０分ギブアップでした。ＯＢ会来たそうでした、森さん　前川さん　のこと思うとなるべく安上がりの場所がいいと思います。

悪かった。前川に電話番号教えたのわたしです。
こんな夜分に誰かと思ったら前川で、
たぶん客待ちの合間に掛けてきたんだろうけれど、
昔と変わらない若々しい声で嬉しかったのです。
作家で生きていくんだとか言ってませんでしたか？
まずは競馬予想の本を出すって。
先の奇妙な果実の投稿をしたばかりだったので、
８月上旬でしたでしょうか。
ビリー・ホリデイの話をしだしたのには驚きました。
わたしの部屋で一緒に聴いたのは、ニーナ・シモンのボルチモア
母がおかしくなっていく病院の生き帰りにいつも聴いていたのを思い出しました。
次に掛かってきたのはいつだったでしょうか。
その時も今帰って来てやっと食事だといっているのに、
お前んちはいつ掛けても留守だなっていうし、
執筆中の競馬予想本のことまた話し出すし、
水谷君の電話番号教えてくれっていうので、
悪い。あとは太田君に任せるってパスしました。

わたしはつくづく関係性のなかで生きてきたんだなあと思います。今は、妻でもなく、嫁でもなく、娘でもなく、母でもなく、役目を終えてしまうと、なにもない。なにもないことが淋しくて、愛大文研にいた自分を思いだしてみる。そこにいた自分は
もう自分ではなく、家住期を終え、林住期を終え、ああ遊行期
なんだと思って、最近、ワクワクドキドキすることを楽しんで
生きようって思ってます。はまったのが、コミックの「ピアノの森」全23巻を２日で読み終え、自分のなかから出てくる音や言葉を楽しもうって。初めて見た空や海や夕焼けを、もう一度、思い出しながら、なんて美しいんだろうってトキメイテ、５０代の残り少ない日々をエッーイ!生きててこそ、なのだ。あの日々は、戻ってこない。イトウさん、じぇじえじぇ。

モラトリアム、フリーダム懐かしい響き。
今はベランダで寝酒片手に星を見るくらいか。
そういえば今年流星を二晩続けて見た。
レイ・ブラッドベリのＳＦ小説を思い出した。
切ないショートショート。