? 走る子のほほをかすめる青田風
? 城跡と言われてみれば雲の峰
? 紅まだら粥跡削る小正月
? 内緒話れもんの闇は青しずく
? まぐろしか食べられない!明日も晴れ
? 蝉時雨鍋底を這う院の庭
? 雷雨過ぎパッションフル?ツ芽を伸ばす
? 宿酔や箸置きの鮎ポケットに
? 伸びをしたビルマの猫をぎゅっとね
? 炎天に混じる色なし影を踏む
原稿用紙に書き写して 悩んで下さい 世話役
PS とりあえずこのコ?ナ?借ります。
暑中見舞いのメールが来て
「疲れすぎると真面に頭も働きません。
俳句などの短文が向いているのかもしれない。」
その次に、
「たぶんわたしには俳句は向いていないようです。
俳句の優良の基準がわからない。
いじればいじるほど悪くなる気がします。」
と、返信に以下の句を添えて出しました。
最初の句から数えて7首
やっぱりわたしには俳句は向いていないようです。
みなさんにもわかるよう、無知な素人の句をお見せします。
炎天に忙殺されし蝉の脱殻
雑草強し酷暑の庭
枯れ樹は伐り倒すべきか酷い夏
投げ落とししは我が子か炎天の階
体は器か何かが漏れている
カラダハウツワコボサヌヨウニオトサヌヨウニ
炎天の陽炎カラダは己のものか
俳句がわからないところは、
歳時記や句集をデータベース化し、
季語を選べば任意の句がパソコンで簡単にできるのではないか?
という疑問でした。
たかだか五七五文字ですから。
これには様々な反論が予想されますが、
心底では合点できない。
わたしは失格なのでしょう。
ただこの夏、自分の生の感情や感覚だけで、
自由律の句ができるのではないか?
こんなジャンルがあっていいのじゃないかと熱にうなされたのは事実です。